恐怖!パラパラ漫画で感動なんてできるの?

感動…パラパラ漫画の依頼が舞い込む

感動するパラパラ漫画は作れるのか?

日時計です。

今回はパラパラ漫画に対する私の体験談の話をしようと思う。

感動?恐怖?
う~ん…

くくりはなんだろう。

パラパラ漫画の打ち合わせ

今回の企画の話が来たのは9月7日。

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T尻さん

企業の30周年記念として、あらためて会社のプロフィールを紹介する動画を検討しています。

実写も考えていたのですが、日時計様の紹介アニメーション「新婦から」を拝見し、優しく、人の内面を表現されていることに感動し、ご連絡いたしました。

というメッセージからこの企画のすべてが始まった

登場人物

株式会社エムケークリーン
代表 坂下 雅世
取締役 戸津井 伸
外部ディレクター T尻氏
Feel Lab 代表 弦間康仁
数猛社 日時計

打ち合わせの日程を調整してもらってその会社に赴く。

医療機関専門の掃除の会社で株式会社エムケークリーンさま。

ついてみると、強面の今回の企画のディレクションをするT尻さん、代表の坂下社長、取締役の戸津井さんの3人が出迎えてくれた。

今回の30周年記念のイベントでパラパラ漫画を上映したいという話に、どういう会社なのか、こういうことがあったなどいろいろ面白い話を聞かせてもらった。

そして打ち合わせも終わりに近づいたころ、T尻さんから、

このイベントでは従業員全員にグッズをプレゼントしたい、それグッズを作ってくれるクリエイターがこの後来るから、もし時間があるようだったら、その人も交えてこの後の会議にも参加してもらえませんか?
ということだったので、引き続き参加させてもらった。

グッズのクリエイター・Feel lab(照明アート作家集団)の弦間さんが到着。

5人で別の研修用の建物へ移動して会議が始まった。

驚いたのが、まず最初の自分の作ったパラパラ漫画を大画面で上映するという拷問。

罰ゲームかよっと思うような展開に面を食らいながら、上映が終わった後、一応みんなに褒められる。
照れながらささっと流して会議がスタート。

いろいろ話し合った結果、弦間さんが作った葉っぱのオブジェにつなげられれば…といった話になって会議終了。

パラパラ漫画の打ち合わせ―その後

そのあと、飲みに行きませんか?

といことで、坂下社長、戸津井さん、T尻さん、弦間さんと、坂下さん(従業員側の掃除に対する思いなどを聞かせてくれた前社長のお兄さん)の6人で飲みに行った。

その居酒屋で、

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T尻さん

ぜひ、今回のイベントに招待したい

その時、簡単なスピーチをお願いしたいです

えーーーーーーーっ……
内心焦ったが仕方がない。

1件目の居酒屋を出たところで、弦間さんと二人になったタイミングで、

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弦間さん

いつもメインの扱いでプレッシャーがすごいと思う
大変ですね

とのことだったが、あまり実感がないから

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日時計

そうですけど

自分はその場にいないからそんなに大きなプレッシャーではないんです
でも、今回は初めて同じ空気感の中にいるっていうのはドキドキですね

この言葉を言いながら、今回は初めて自分の創ったものを現場の空気感の中で観るんだ……
緊張するぜ…

といったところから制作開始。

四苦八苦しながらもなんとか、無事パラパラ漫画を仕上げ当日を迎える。

感謝の集いでパラパラ漫画の上映!

株式会社エムケークリーン 30周年記念 感謝の集い

ついに来てしまったイベント当日。

会場の前にについてみると、先日の会議で聞いていた自分の好きな感じと一言を撮っていた。
これに参加させられるとは聞いてなかったけど、急遽動画を撮ることになってしまった。

直前までいやいやと逃げていたのだがどうやら逃げられなさそう。

しかも、“動画を撮るだけで使いません”とのことでその言葉を信じて仕方なく動画に映る。

動画の撮影も終わり、会場に入ると豪華…と思った。

こんなところに来ていい人間じゃないのにとか思いながら席に着く。

パラパラ漫画のカウントダウン!スタート

パラパラ漫画上映イベントスタート

感謝の集いスタート。

まず、役員の戸津井さんがスピーチをする。

話を聞いててアレ…涙声?
30周年の中でいろんな苦労の思い出とか思い出しているんだろうな。

パラパラ漫画のカウントダウン!なかじままりさん登場!

モノマネ芸人・なかじままりさん登場!

招かれた方々のスピーチが一通り終わったところで、ひそかに心待ちにしていたモノマネ芸人・なかじままりさんが登場!

なんと、大好きな中島みゆきの曲で始まる

こういうショーを観るのが久しぶりだからかなり楽しい!!

途中、なかじままりさんが強面ディレクター・T尻さんに“怒ってますか?”とイジって会場がドっとわく
さすがお笑い芸人だけあって、空気の作り方がうまい

パラパラ漫画のカウントダウン!社史ムービーで母を回顧

続いてエムケークリーンの歴史を振り返る?社史ムービーの上映

前半の方は前社長の写真が出てくる。

この時、何回かの打ち合わせの中で出た話の中で、“前社長は、肝臓がんで亡くなった”と聞いていたから、うちの母親も肝臓がんで亡くなったんだ…

脳症とか出たのかなぁとか考えていると母親のことを思い出してしまった。

いかんいかん。

なるべく自分のパラパラ漫画の上映を拷問…いや感動できるように、会場の人たちと同じ気持ちになれるように、感情をフラットにしなければ…と自分をなだめる

パラパラ漫画のカウントダウン!一言ムービー

ガーン

そしてここで、感謝の集いが始まる前に撮っていたスタッフさんの一言エピソードを大急ぎでつなげたムービーが上映される。

使われないことを祈りながら、画面を見ないように食事をしていると…自分の声が…
やっぱり使われた……
いやいや感情を乱しちゃいけない…

と無理やり気持ちを落ち着かせながら時が過ぎるのを待っていると、やっとムービーが終了。

と、そこでT尻さんから

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T尻さん

次ですから、(みんなの)反応を見ていてください

とのこと。

みんなの反応なんかどうでもいいんだーい。

こんな機会もうないだろうからこの空気感と雰囲気を経験したいっ、楽しみたいっ

また、視聴者はどういう気持ちで観るのかっていうのが知りたかったから、ここまでになるべく感情をフラットにしようとしたけど、無理っぽい

よし!来い!!

恐怖!感動?のパラパラ漫画遂に上映!

拷問…感動のパラパラ漫画スタート

流れてくるムービーを観ながら、この絵描いてるとき、あんなこと考えてたなとか、こんな音楽聴いてたなとかいろいろ思いが巡ってくる

そして、後半部分のBGM
アレ…音がデカい……

上映終了。
こんな空気感か。

すごいドキドキしたけど、楽しかった!!
いい経験させてもらった。

終わってから弦間さんと話していて、

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日時計

思ったより音が大きくて、自分のイメージでは、後半はしっとりとした聴こえるか聴こえないかくらいのイメージだったけど大音量だったから、どうだったのかなぁと思って

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弦間さん

もっと大きくてもよかった

そうか。

やっぱり創った側の思惑、観る側の思惑って違うっていうことを改めて思い知らされた

というか、クリエイターの人と話してて、伝えたいことってほぼ伝わらないですよねーって言い合ってたことを思い出した

というか、やっぱりわかりやすく、理解しやすい創りを改めて意識して創りこんでいかなければいけないな。

そして、今回パラパラ漫画を創るにあたっていろんな反省点が出てきた

この経験だけで今回は大きな収穫だった!!

しかも、自分が創ったものを同じ空気感の中で観させてもらうという、もうないであろう経験までさせてもらった!!
本当に貴重な経験んをありがとうございました!!

最後に、坂下社長に呼ばれて、T尻さん、弦間さんとともに壇上に呼ばれて花束をもらった。
嬉しいけど、恥ずかしい方が先に立ってしまう。

本気で、自分は裏でこそこそと陰ひなたでゴキブリのように生息しているのが理想だから本当に人前に出ることが苦手…

株式会社エムケークリーン様はスタッフ募集中!

エムケークリーン様はスタッフを募集中だそうです。

プロット、絵コンテが終わった段階でスタッフが働く現場も見学させてもらったけど、スタッフの皆さん本当に楽しそうに働いていた。

感謝の集いでも思ったけど、何回もの打ち合わせでスタッフに対する熱い思いを坂下社長、戸津井さんから感じてたから自分もフリーター時代にこんな会社で働いてみたかったなと思った。

最後に、一番最初の打ち合わせの何件目かのバーでT尻さんが

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T尻さん

弦間さんはアーティストで、日時計さんはクリエイターですね

といっていた。

弦間さんと話してて、アーティストだなって思って自分とは違うなと思った。

自分は自分の目指す目標のためにはとにかく稼がなければいけない!

そのためには、自分が制作者でいるより、核となるチームを作って、登録クリエイターを増やして、制作は彼らにお願いして、自分は方針・戦略を練って集客に力を入れていきたい!!

ということで、今回の株式会社エムケークリーン様の感謝の集いのお話を終了する。

パラパラ漫画で感動したというコメントが

パラパラ漫画を制作して花束をもらう

あ、ひとつ、T尻さんから後日

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T尻さん

少ない情報から最大限にこちらの意図を汲み取っていただき、素晴らしいムービーを制作いただきました。

まずは社内向けのイベントでのデビューでしたが、感動で涙を流すスタッフもいたほどです。

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T尻さん

企業のPR用として素晴らしい作品を制作いただきました。

こちらからは少ない情報でしたが、コーポレートサイトの取材コンテンツなどもすみずみまでお目通しいただき、行間までご理解いたただけたことで、より私たちの思いをうまく映像化していただけました。

というコメントをもらった。

ありがとうございます。
この言葉だけで頑張ってよかったなと思えます。

今回は反省点も含めて、今後に生かせるいろんな経験をさせていただきましてありがとうございました!!

いただいた花束は、後日花が好きだった母のお墓に備えて、近況報告をしてきた。

“頑張ってるよ”

と。

2019年12月31日

日時計

日時計プロフィール

日時計

Armed inkという絵に関するあらゆる制作団体を立ち上げ、絵に関わるクリエイターの地位の向上、制作業の単価の正常化に向けて日々試行錯誤中。

ゆくゆくは4人の制作チームを作る方向で基盤作りに邁進。